建仁寺垣

→庭づくり


※素人の真似事ですので、間違いだらけかも知れません。

1.計画          

8年前に家の裏側を目隠しするために作った竹垣ですが、もう崩れかかってしまいました。
他に適当な目隠しも無いため、また建仁寺垣を作ることにしました。

今回も前回と同様、まったく同じ作りにします。
設計図もそのままです。

                 →設計図

参考までに前回の竹垣です。

前回のもの(1996年製作)

2004年の状態(よくここまで持ちました)

 

2.材料の準備

 (1)竹

竹は実家の竹林から切り出しました。
竹には切る時期があるのですが、人に聞いたりネットで調べても今一つはっきりしません。
新月の夜中に切ると虫が入らないということも聞きましたが、真っ暗闇での作業は危険ですし、通報されてしまいそうです。

休みの関係もあって、10月の中旬。新月ではないですがその付近の夕方に切っておきました。

竹垣は180cmの高さになりますが、下を15cm
浮かせるので165cmに切りそろえました。

三つ割りにしました。

 

三つ割りの道具です。
鋳物なので金槌で直接叩くと壊れます。

 

 (2)丸太

柱にする3mほどの丸太が3本。
これも山から切り出しました。

前回のときは杉でしたが、今回は桧です。

丸太を長めに切って、埋める部分を
バーナーで焼いてみました。
桧でも防腐効果があるかは知りません。

 

 (3)その他

シュロ縄100m巻きを2巻。他に銅の針金。釘。
胴縁の上・下に渡す角材等を準備しました。

 

3.柱を立てます

古い柱を抜かないと新しい柱が立ちません。
前回は深めに(70cm以上)埋めたのですが、ちょっと深かったかと反省。今回は60cm強とします。
古い柱はツルハシを刺して、てこのようにして少しずつ持ち上げたら抜けました。

古い丸太の柱を抜いたところです

穴を広げて新しい柱を埋めています

 

柱の上端には、ぐらつきをなくす為に
板を渡して仮止めしておきます。

 

4.胴縁を付けます

柱に胴縁を付けます。間隔は約30cmとしました。

一番下の段は角材を使いました。

溝も角材もバーナーで表面を焼いてみました

 

中段は竹の胴縁です。

現物合わせでカットします。

 

胴縁の取り付けが終わりました。

 

5.竹を並べます

シュロ縄で竹を並べます。

胴縁にシュロ縄を巻きつけながら並べます。

シュロ縄は上と下の2箇所を巻いていきます。

 

表はこんな感じになります。

裏はこんな感じです。

 

6.押し縁を付けます

胴縁の表側に、押し縁を付けます。
押し縁は二つ割りの竹を使うと綺麗なのですが、竹の残りが少なくなってしまい、三つ割りにしました。

銅の針金を胴縁に巻いて止めます。

4箇所終わったところです。

 

 

7.玉縁を付けます

上部に玉縁を付けます。
ここは太い竹を二つ割りで使います。

 

ほぼ形が出来ました。

柱を適当な長さに切りそろえます。

 

7.玉縁を付けます

シュロ縄を結びます。

押し縁を結びました。

玉縁の結びです(本の説明を見ながらしました)。

 

8.完成です

手間が掛かりすぎるので、次は他の方法で目隠しをするでしょう。

2005年2月完成