QCAMフーコーテスターの製作

QCAMフーコーテスターは、渡部さんの製作したリモートフーコーテスターをもとに、
vegaさんが我々にも製作できる様にQCAMを使用して製作したフーコーテスターです。

そこで私もvegaさんの協力を得てQCAMフーコーテスターを製作しました。
ここではXYステージとQCAMカメラを中心に紹介します。
ソフトウェア、基板製作、操作方法等についてはvegaさんのホームページを御覧下さい。

1.XYステージ (→設計図

1. 1段目のY移動レールです。

12mm合板に10(9.5)mmステンレスパイプを取り付けています。
これはテサロー式フーコーテスターに使われている移動方式を参考にして
います。
奥にはアルミアングルを使い、ステッピングモーターを取り付けて有ります。

2. (左)2段目のX移動レールです。

(右)裏側はY移動レールガイドと
送りネジ(M3)が取り付けて有り
ます。

3. 3段目のカメラ台です。

上にはカメラ取り付け用のアルミアングルが付いています。
裏側にはX移動レールガイドと送りネジ(M3)が取り付けて有ります。

4. 送りネジの拡大写真です。

2.5mm真鍮板にM3X20ナットを半田付けしてあります。
ナットは長さ20mmでは固くてネジが回らなかったため半分逃がして
有ります。

5. 組み立てるとこうなります。

 

2.QCAMカメラ (→設計図

1. QCAMを開けると基板にレンズが付いています。
レンズは外して基板だけを使います。
2. 31cmF4.5の測定に使うため、焦点距離25mmのアイピースを使用します。

写真は笠井フェアで購入したプローセル25mmをばらしたところです。

3. フーコーテスターのナイフとレンズの距離を少しでも縮じめるために、アイピース
のレンズ位置を変えます。

上の写真で左のレンズを押さえる金具(視野絞り)を、ネジの段差部分でカットし
ます(左写真の1と5に分割)。
5が約12mmなのでレンズが12mm前進します。

4. 塩ビパイプの蓋を加工してQCAM基板(CCD)が取り付くようにします。

塩ビ蓋とレンズの取りつけはファインダーのようにネジを使って固定します。

5. 光源・ナイフ部分です。

写真の左側は真鍮板にアイピースのバレルを取り付け、中にLEDを入れて有り
ます。

写真の右側はナイフ・スリット部です。
左の真鍮板に取り付けます。ナイフはカミソリの刃(長手をカットしてある)を
アルミ板で挟んで固定しています。
ナイフはスリットレステスターの様に、光源まで伸びていますが、反対側にも
小さなナイフ(製作)を取り付けてスリットにしています。

 

3.XYステージにカメラをセットしたところ

1段目のモーターは奥に隠れていますが、本来は手前に来ます
奥に付いていると前進(−)・後退(+)が逆になります。

 

4.基板(参考までに)

1. 右は秋月電子通商より購入した5V3A電源。

左が製作した基板です。
光源(LED)の電源は150Ωの抵抗を通してイヤホンジャックで
取り出しています。

2. 基板の表と裏です。

電子工作は大の苦手ですが、
回路図をチェックしながら1本
1本確実に配線したら成功しま
した

AVRマイコンの書き込みは
ベガさんにお願いしました。

 

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