31cmF4.5 鏡筒の改良

→望遠鏡


31cm鏡筒の内側には、遮光リングのようなリングが数箇所有ります。
これは鏡筒製作時に必要だったのですが、このリングが筒内気流を
乱して良くないと言うことも聞いていました。                 

接眼部の反対側に迷光対策シートを貼るのにも邪魔になるし、
鏡面保護の蓋をするにも邪魔なので、思い切って取り除くことに
しました。                        

1

前筒のリングを落とします。

鋸で切り込みをいれて接着部から折ります。

最初は金槌で叩き落したので、合板の接着面で剥がれて
しまいました(下の写真の接眼部穴付近)。

2

リング2箇所と、合板を繋いでいたラワン棒3箇所を削り
終えたところです。

3

ここからは後筒です。

セル取り付け金具は鏡筒に貼り付いてしまったので金槌
で叩き落としました。
合板の一部は金具側に剥がれてしまったので、あとで剥が
して鏡筒に戻します。

4

鋸でリングに切り込みを入れています。

5

手の平で思いっきり体重を掛けると接着面が剥がれます。

6

ラワンの棒をノミで削ります。

7

リング4本とラワン棒3箇所を削り終えました。

8

塗装します。
9 今回の目的である主鏡直前に蓋をするための金具です。

チラシ(手前)の部品はセル取り付け金具で、φ10mm
穴を3箇所追加工してあります(ちょっとした軽量化)。

左奥の部品が蓋を受ける座になります。
右奥の部品が蓋を止める板バネです。

10 上の部品を鏡筒に取り付けました(セル側)。
11 蓋の材料です。

FRP#450マット1プライで、中心はφ16cmをもう1プライ
です。

12 ヤスリで積層の段差をならしました。
13 丸く落とします。

鏡筒内径φ370mmに対し、蓋はφ365mmです。

実はケガキ針(超硬)を折ってしまい、定規に入ったままで
丸く切り抜きました。

14 蓋の塗装です。

手元にあったスプレーで済ませました。

乾いてから取っ手を付けます。

15 主鏡保護の落し蓋が完成しました。

ちなみに蓋径はφ365mmですか、蓋の入り口(鏡筒接続
リング)の内径はφ333mmです。
これでも入ります。

終わり